無響室の振動防止技術解説
振動防止技術で無響室を守る!振動もノイズもシャットアウト
無響室は極めて静寂な空間を提供しますが、周囲に振動源(ポンプ、工作機械、歩行振動、作業車など)がある場合、低周波の振動音が無響室に影響を与えることがあります。そんな時に重要になるのが、振動防止技術です。インクロジュアでは、無響室の性能を守るため、除振と制振という2つのアプローチで、効果的な振動防止を実現しています。
除振技術:外部の振動をシャットアウト!
無響室の設置面に除振体を設置し、外部からの振動が無響室に影響を与えないようにするのが除振技術です。インクロジュアでは、無響室の設置場所や周囲の環境に応じて、振動解析ソフトを使って、どれだけの除振体が必要かをシミュレーションします。これにより、外部振動が無響室に到達するのを防ぎ、測定精度を確保します。
制振技術:無響室内部の振動も抑制
無響室自体が振動しないよう、壁や天井のパネルに制振層を設置するのが制振技術です。ソノーラテクノロジー社の遮音パネル「ソラメタ」には、振動エネルギーを熱エネルギーに変換する特殊な制振層が組み込まれており、振動を効率的に抑えます。また、スティフナーやインナーボルトを使った制振構造設計により、パネル自体の振動も最小限に抑えています。
最新技術で振動解析
インクロジュアでは、Solid Works Simulation Premiumという振動解析ソフトを使い、3Dモデルで振動を徹底的に解析します。振動計「VM-53」などの機器を使い、振動の特性を正確に測定。これにより、無響室を取り巻く振動環境を完全に把握し、最適な振動防止策を講じることができます。
振動防止技術は、無響室のパフォーマンスを維持するために欠かせません。インクロジュアの除振と制振の技術で、振動を完全にコントロールし、最高の測定環境を実現します。