壁の形状で防音力倍増!? 防音室性能アップの秘密

防音室の性能を劇的にアップ!壁の形状がカギを握る⁉

防音室といえば、通常は平らな長方形の壁をイメージしますよね。でも、もしその壁の形を工夫するだけで、さらに遮音性能を上げられるとしたら?この記事では、防音室の外壁を「フラット」ではなく別の形状にすることで、性能アップが可能かについて考察します。

音の正体は「空気の振動」

まずは音の正体を理解しましょう。音は、空気分子(主に窒素や酸素)が振動して伝わる現象です。飛行機の翼が空気を押し出し、その振動が放射状に広がるように、音もまた波のように広がっていきます。この振動は球体に似た動きをするので、音を大きなボールと考えることができます。

音が壁に当たると、その振動が壁に伝わり、跳ね返されるか、壁を通り抜けてしまいます。この特性を利用したのが、防音室の「質量則」と「剛性則」です。質量則では、壁が重ければ重いほど音が跳ね返りやすい、剛性則では、壁が硬ければ硬いほど音を跳ね返す力が強いという理論です。

壁の形状が防音性能に影響する理由

ここで本題に戻りますが、防音室の壁を平らにせず、球状の凸や出っ張りをつけた形状にしたらどうなるでしょうか?

例えば、同じボールを平らな壁と、凸がついた壁に投げた場合、どちらの方がボールを遠くに跳ね返すでしょうか? 日常の経験から考えると、凸がついた壁の方が遠くに跳ね返すことが予想されます。この経験則は、物理的にも裏付けられています。

圧力の法則が示す「形状の力」

圧力の公式P = F/S(圧力 = 力 ÷ 面積)を見ればわかる通り、面積が小さくなるほど圧力が大きくなることがわかります。つまり、防音室の壁を凸形にして、音が当たる面積を減らすことで、跳ね返す力が強まり、遮音性能がアップする可能性があるのです。

形状で音をコントロールする未来へ

弊社では、この理論を元に、防音室の性能をさらに向上させるための実験を行っています。フラットな壁が当たり前だった防音室ですが、形状を工夫することで、遮音性能に新たな可能性が広がります。これからも、ユーザーのニーズに応じた高性能の防音製品を開発し続けます。

インクロジュアでは、防音室、無響室、騒音対策の専門知識を活かし、カスタムメイドの製品を提供しています。